珈琲焙煎者の観察

地下部屋の珈琲焙煎者

珈琲豆の経路


珈琲豆とは、何処から来るものなのだろうか。

 

そんなことを気にしたことはなかった。其までは。

 

その豆が、特殊な流通経路でやってきていると知るまでは、では、他の豆はどうなんだ?と思った。

 

その豆、つまり彼が焙煎している豆は、メキシコから、明確に単純な経路で日本に持ち込まれているらしい。

 

珈琲のことを日常的に、あちこちで見ているので、わたしは知っていると考えがちだが、その来歴については、おそらく全く知らない。

豆である認識さえも、なかったかもしれない、なんだあれは、いったい。

珈琲の生豆の写真

マヤビニックの生豆

 

例えば、「モカ」とは、アレだ、と思っていた。

アレとはなんだ、モカだ、と一意に一対一の対照で捉えていて、モカが地名であると先日知って、大きな違和感を感じた。

モカモカである、でなにも不思議に感じていなかったので、それ以上のうたがいはなかったのだった。

「モカ」は紅海に面した、イエメンの小さな港町の名前である。

https://www.instagram.com/p/BesXcuFhKFc/

 

モカ

Mokha

المخا

 

ぁ、そうだ。モカという響きから、その初声らる刹那にカカオのイメージがよぎっていた。

だから、モカとは、モカの実、なるなんとなくチョコレートフレーバーなものが要素として含まれてあるような錯覚だった。

珈琲の豆であって、モカの実ではないのは明白なのに。

コーヒーノキの写真

コーヒーノキ(又吉コーヒー園)

カカオの木の写真

カカオの木(京都市植物園)

モカの実というのは無いが、カフェモカ(café mocha)というものはあった。
カフェモカは、地名のモカとは関係がないらしい。カフェモカは、チョコレートを入れた珈琲ミルクという雰囲気の飲み物で、わたしがモカと聞いて、アレだと思うのは、このカフェモカの影響下にイメージがあるのだろう。

 

珈琲もチョコレートも、世界中で消費されていて、なんとなく同じような買い方をされているような気がする。

 

どのような買い方であるか、ということが重要で、注目される場合がある。

それは、品質より大事にされることもある。

たとえば、よい買い方をするために、その流通を担うことを始めるということがある。